富山県射水市の黒河。
ここには150年もの歴史を持つ竹林が広がります。
江戸時代の終わり、一軒の民家で育てはじめた竹が
いつのまにか近隣へとひろがり、いまでは富山随一の栽培地に。
「この風景をまもりたい」という思いが商品開発のきっかけです。
富山には標高3000メートルを超える立山連峰がそびえ
きよらかな雪どけ水にめぐまれています。
くわえて、射水市黒河の土壌は
ふかふかとやわらかく、栄養たっぷりの黒土。
うつくしい竹林の育つ条件がそろっていたのです。
日本最古の物語といわれる「竹取物語」。
竹はふるくから日本人の生活に根ざす存在でした。
食用、工芸品、建築などさまざまな場面で使われていましたが
近年では中国からの輸入増やプラスチック製品の普及にともない
国内での需要は減りつづけています。
竹は成長が早く、一年もたてば大きくなります。
この繁殖力こそが竹の長所ですが
農家の後継者不足が深刻な現在では
手入れされずに伸び放題となった竹が道路をふさぎ
生態系をおびやかすなど、全国で問題となっています。
竹林を形容する古い言葉に
「番傘をさして歩けるほどの」というものがあります。
畳一枚のひろさに竹一本。ゆったり間隔をとってこそ
日光が地表にまで届いてよい竹林に育つのです。
それには間引きや草刈りなどのまめな手入れが欠かせません。
地元の有志で竹林整備をつづけてきましたが、
刈りとった竹の使い道としてたどりついたのが「炭」でした。
そのよさを手軽に味わえるよう、特殊な技術で
10〜15ミクロンのパウダーに粉砕して食品に配合。
多孔質の竹炭が、ミネラル分とまろやかさを添えます。